台湾ならではの体験を探して見つけた『挽臉(ワンリェン)』
旅行では国内外問わず、その土地ならではの文化に触れるのが好きな私。
台湾でも、何か面白い文化体験はないかなと調べているときに見つけたのが「挽臉(ワンリェン)」です。
挽臉は、糸を使って顔の産毛を抜く台湾の伝統的な美容法。
日本ではあまり聞き慣れませんが、台湾では昔から親しまれていて、結婚式など特別な日の前に受ける人もいるそうです。
美容に詳しいわけではない私でも、「台湾でしかできないなら!」という気持ちから予約してみることにしました。
訪れたのは台湾のおばあちゃん家
当日向かったのは、いわゆるエステサロンではなく、おばあちゃんの自宅。
木製の扉を開けた瞬間、どこか懐かしい香りが隙間から流れてきました。
自宅兼お店という感じなのですが、壁に貼られた家族写真や、どこかの観光地で買ったであろう置物が棚にズラッと並んでいるところを見ると、『お店に来た』というよりも『おばあちゃん家に遊びに来た』という気持ちになります。
おばあちゃんはほんの少し日本語が喋れるのですが、「はじめて?」などニッコリと穏やかに話しかけてくれて、おばあちゃん家に遊びに行ったらたまたま挽臉をしてもらうことになった、みたいな感覚が一番近かったかもしれません。笑
私が朝ごはんを食べ損ねたことを知ると、いそいそと奥の台所に消え、鍋に入った豆乳とおたま、そして明らかに普段おばあちゃんが使っているであろうホーローのコップを持ってきてくれました。
ふんわりと微笑みながら「飲め」とコップを差し出されたときは、心温まる雰囲気と日本語のギャップで私も笑顔満点になってしまいました。笑
観光客向けに用意されたお決まりのサービスではなく、目の前にいる相手にただ喜んでもらおうという気持ちが伝わってきて、施術前から早くも幸せたっぷりです。
挽臉は産毛だけでなく表皮の汚れや角質もスッキリ!?
さて、気になる挽臉は、まずはじめに顔全体に真っ白な粉(いわゆるおしろい粉的な感覚)をたっぷりとまぶします。
それはもうおかめのようにたっぷりと。。笑
おしろい粉と産毛を馴染ませて、それを2本の撚(よ)った糸で産毛ごと絡ませて抜く、という仕組みの施術になります。
なので、できればメイクはせずに保湿くらいで行くほうが良いと思います。
産毛が抜けるのは痛いかな?と思っていましたが、実際産毛がプチプチと抜ける感覚はむしろ気持ち良いくらいです。
どちらかというと、糸を顔に押し付けて滑らせる形になるので、それがときたま痛いときもあるかな?というくらいです。
それよりも、どんな仕上がりになるかなというワクワクと、おばあちゃんがときどき何か独り言を言いながら糸を動かしているので、「おばあちゃんとのひととき」感があって心地良かったです。笑
また楽しみだったのが、挽臉は仕組み的に撚(よ)った糸に産毛を絡ませるというものなので、結果的に産毛以外の表皮の汚れや古い角質も取れるそうなのです。
ノーメイクとは思えぬ陶器肌と血色感!
そんなこんなで期待を胸に、顔全体に糸を当ててもらったあとは、おばあちゃんが眉毛を整えてくれます。
別料金とかではなく、そのまま流れでやってくれるのが嬉しいですね。
そしてラスト、驚きの仕上げ…!
おしろい粉の拭き取りと保湿のため、おばあちゃんがなんとアロエを顔に塗ってくれます。笑
アロエ美容液とかではなく、本当にアロエの茎を切って果肉部分を開いたものです。
このアロエ、おばあちゃんが育てているものをその場で切ってくれるので新鮮そのもので超絶ジューシー。笑
ベタベタしたりするのかと思いきや、塗った直後は確かにテッカテカチュルチュルなのですが、最終的には肌に謎に水分が吸収されて良い感じに馴染みました。
退店前は、おばあちゃんと少しお喋りをしてハグもして(笑)、そのあとお店の近くの路地で自撮りをしてビックリ。
血色が良いのと、くすみが少ないのと、なんか妙に陶器肌なのです。笑
もしかしたら、微かに残ったおしろい粉がファンデーション的な役割を果たしていたのかもしれませんが、それにしてもやけに血色が良い…。
産毛が減って色味が整ったのか?角質や汚れが取れてくすみが飛んだのか?顔中に糸を当てたのでマッサージ効果で血行が良くなったのか?アロエに溶けたおしろい粉のおかげなのか??
アロエで仕上げただけなので、メイクも日焼け止めも一切無しのドすっぴんなのですが、肌そのものが元気といえば良いのか、もうとにかく色味が良いのです。。
美しい肌が一番のメイクアップだな…と思いつつ、その日はファンデーションも軽めにシンプルメイクを楽しみました。
美肌よりも心に残ったのはおばあちゃん家でのひととき
帰国後もしばらくは眉毛も綺麗に整ってるし、お肌もいつもより調子が良い気がして、美肌生活を満喫させてもらいました。
でもやっぱり一番心に残ってるのは、おばあちゃんとのあの時間です。
台湾の日常に少しだけお邪魔させてもらったような、そんな温かい体験でした。
※《2026年6月現在》私がお邪魔したお店はおばあちゃんが引退なさったそうで、残念ながら今は施術は行っていないようです。
挽臉自体は台北や台南などのサロンで受けることができるので、ご興味ある方はぜひ!
【曾媽媽挽面之家↓(閉店)】

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